エロい2次元AIイラストを生成するための設定のポイントをまとめました。
なお、使用ツールは stable diffusion AUTOMATIC1111 Web UI です。
各種設定
私が画像生成時に設定している主な項目は以下の通りです。
Sampler | DPM++2M Karras |
Sampling steps | 20 |
CFG Scale | 7 |
Upscale | Hires.fix ON Latent (nearest-exact) Upscale by 2 resize: from 512x512 to 1024x1024 |
Denoising strength | 0.6 |
Clip skip | 2 |
Eta noise seed delta (ENSD) | 31337 |
Sampler、Sampling steps、CFG Scale
様々な組み合わせを検証した結果、上記の組み合わせが処理速度が高く、品質がよい印象でした。
縦横比について
私は縦横比1:1で画像を生成しています。
縦長や横長にすると、得意な構図ができる一方で、苦手な構図もできてしまうため、オールマイティな正方形にしています。
Upscalerの追加
Upscalerをデフォルトにはないものを使う人を見かけるようになってきました。
最近見かけたのは
4x_fatal_Anime_500000_G.pth https://huggingface.co/Akumetsu971/SD_Anime_Futuristic_Armor/tree/main
というUpscalerです。
私は Latent (nearest-exact) のままでいいかなと思っていますが、試してみたい方は 4x_fatal_Anime_500000_G.pth を、stable-diffusion-webui/models/ESRGAN の中に入れれば認識されます。
Denoising strength
0.55まで数値を下げるとノイズがのることがあるので、0.6がおススメです。
Clip skip
2次元画像を生成する場合は、2が推奨されることが多いです。
設定、Promptを合わせたのに同じ画像ができない!
civitaiの画像を参考に、設定やPromptを合わせたはずなのに同じ画像ができない!
考えられる主な原因は以下の3つです。
- Eta noise seed delta (ENSD) の設定値が違う
- Random number generator source. Changes seeds drastically. Use CPU to produce the same picture across different vidocard vendors. の設定値が違う
- LoRAのファイル名が違う
Eta noise seed delta の設定値が違う
stable diffusion AUTOMATIC1111 Web UI の setting の Sampler parameters にある Eta noise seed delta の値を確認します。
ここの値はデフォルトは 0 ですが、31337 に設定する方がメジャーです。
31337 はNovelAIに準拠した設定値です。もし0になっている場合は、設定値の変更を試してみてください。
Random number generator source. の設定値が違う
stable diffusion AUTOMATIC1111 Web UI の setting の Stable Diffusion にある Random number generator source. Changes seeds drastically. Use CPU to produce the same picture across different videocard vendors. の値を確認します。これは最近になってできた設定項目なので、古いバージョンだと設定項目自体がありません。
デフォルト値がどちらだったかは忘れてしまいましたが、GPUか、CPUかで生成画像に差異が出ます。現在どちらが主流かはわかりません。
LoRAのファイル名が違う
しかし、civitaiで公開されている画像、およびプロンプトの中には、LoRAのファイル名を変えているケースがあります。そのときに、プロンプトをコピーして使用するとLoRAのファイル名に差異があってLoRAが正常に動作しません。
このケースは結構多いので、LoRAのファイル名とプロンプトはよく確認するようにしましょう。
webui-user.bat の設定
画像を生成していると、メモリ不足で処理が停止したり、真っ黒の画像が生成されることがあります。
この問題を回避するには、webui-user.batを次のように書き換えてみてください。
@echo off
set PYTHON=
set GIT=
set VENV_DIR=
set COMMANDLINE_ARGS=--xformers --no-half-vae
call webui.bat
重要なのは6行目で
set COMMANDLINE_ARGS=--xformers --no-half-vae
と記載します。
--xformers は、高速化とVRAM消費削減の効果があります。
--no-half-vae は、真っ黒画像対策です。